
今までだって これからだって
変わらない ただ平穏に 過ぎていくだけ
思うがままに自由に 溶け合って 連なって 飛んでいくだけ
だって 飛べない私の想いも、飛べない鳥の願いも
全部教えてくれたのは 誰でもなく 貴方だから
私はただ そんな貴方達を見上げたいだけ

ビブリオテーク(※)の住人である少年は、真夜中にひっそりと天窓から伸びる月明かりを独り占めにし、蜜色の椅子に深く腰掛けて足を組み、ぱらりと頁を捲った。
嗚呼、今宵もなんと美しく素晴らしいひとときだろう。
薫る幾多の本の気配と、お気に入りの銘柄の紅茶の香りに包まれ、外界から見るとまるで鳥籠のようなビブリオテークにひっそりと息づきながら、月明かりの中で独り、銀髪の少年は微笑んだ。
そして彼が最も愛する書物達に、語りかけるのだ。
「今日もまた、この場所は僕だけの楽園(モノ)のようだね」
少年の言葉に答える者はいなかったが、ビブリオテークの中にあった一つの本が不意に、少年の言葉に返事をするようにその身を床に落とした。
それを見て少年は、次はあの本を読もうと判断し本を拾いに行った。
この建物の中の書物はもう全て読み終えているけれど、と小さく微笑むのは忘れずに。
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(※図書館、書庫)

何十キロ走ったかな この車
車の上って楽じゃないんだ
誰も気づいてないだろう?
上に僕が乗っている事
所構わず現れて驚かすのも簡単だけれど
どれだけ遊んだって本当は虚しい
今は別にいいかなって思ったフリしてさ
最近は全然、僕らしくない
いつまで乗っていようかな
眺めていた空はもうすぐ夜が明ける
流浪するにも一人きりじゃあ
あんまりにも寂しくてね
寝てしまおうかちょっとだけ考えるよ
妖怪のくせにね
ねえ、僕って妖怪なんだよ
世にも奇妙な物語風に
似合いの悪戯をしてみようか?
可愛いあの子の姿に化けて
手前のトンネルでガラスに映りこんでみようかな
なんてね

瑠璃色の空を見た
熱 玻璃 透き通るもの 通り過ぎるもの 想い 体温
ただ 感じる 僅かに伝わる しっとりとした肌の・・・
嗚呼、風が吹く
感触 透き通った 瞳 の 不思議な 色彩
感じたい ただ 感じるもの 熱い 通り過ぎる
白 い 微熱
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「熱」と題された少年人形の名を、私は未だに忘れられずにいる。
その姿を見ていないからこそ、その造られた白い鍍金の肌に、10年を過ぎても恋い焦がれてみたくなるのだ。
夏はあの日の微熱を想い起こさせる。

宙に舞うショータイム
雨の夜の果てから
硝子のような目をした死神が
銃口を突きつける
宙に舞う白薔薇
”残酷だろう?”
兎の仮面を
被った魔術師
笑いながら
瞳を伏せて
・・・・・・嗚呼、悲しみが寄り添う
アリスは夜の森を
駆けてひとり咽び泣く
咲き乱れた花も散り
今はもう 闇ばかり
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